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安談の受け方 - 安談へのいざない how to andan

 株式会社青山学芸心理(APP)では、「自分でも何を考えているのか分からなくなるときがある」「自分なりに相談や工夫をしてみたがうまくいかない」「とりあえず現状が苦しいのでなんとかしてほしい」ときに安談をおすすめしています。
面接の形で対面安談することもできますが、まずは、電話・手紙・ファックス・電子メールなどで相談したい方にも対応しています。

 安談が、従来のカウンセリングと大きく異なるのは、面接場面で話し合うことだけでなく、実際に相談者の代理をして人と会ったり、書面や話し方などで分からないときに具体的な表現を示したりする点にあります。それが安談の「社会的な折り合いをつける」(social accommodation)という最大の特徴です。ですから、こちらまで来られない方のために、遠方でも出張安談もいたしますし、ひとりで来るのが心配な方はだれかを連れてこられてもかまいませんし、あるいは、当人ではないがとにかく安談がどんなものかが不安な方のために、安談の具体的な場面を説明したビデオやパンフレットも用意してあります。

 ようするに、こうすべきですと説教されたり、あなたが悪いからだめなのですと責められたり、早くしないと失敗しますとおどされたりしない、とても安心して話のできる世界が安談です。しかも、それぞれの人の社会(学校、家庭、会社、近所)とうまくやる方法が身についていくので、とても便利です。困ったときに、一日に3回も電話をかけてきて、こういったときはどうすればいいかということを聞いて、その場で、安談手に答えてもらって、困難を切り抜けることができた相談者がたくさんいます。

 弊社の安談手は、APPで訓練を積んだAPP認定安談手です。

 以下の説明をよく読んで、安談を上手に御利用ください。安談でつまづいた時は、下の「解決する方法」もご参照ください。

 なお、弊社代表取締役高山智を安談家元と呼ぶ場面がありますが、これは、安談が、共感や介入のスキル(技術)として教えることができるのに対して、安談の中で展開する「思いやり」「間の持ち方」「厳しさ」については、安談を創出した高山独自のものとしてとらえているので、あえて、アート(芸)としての価値を持っている高山を家元と呼んでいることをご了承ください。

まずは安談の目標をよく理解しましょう

安談の目標は、「自分の気持ちをよく知ることで他人の気持ちも理解できるようになり、その結果、あたたかい人々の中で楽に生活できるようになる」ことである。

安談が失敗する時、それを解決する方法

 安談を受けたからといって、すぐに悩みが解決するわけではありません。見方や考え方により、ペースは人それぞれ違います。安談を受けて続けていく上で、更に新しい悩みや疑問が発生することもあります。

→経済的な問題を抱えたときは?
→安談料が高いと感じたときは?
→安談に関わる人々の統一が図れないとき、すなわち、安談を受ける際に、関わる人の思いがまちまちで、お互いが気持ちよくなれないときは?
→安談手に嫉妬を感じるときは?
→安談がいつまで続くか不安に思ったときは?
→始めてもすぐに状況がよくならないときは?
→安談がつらくなって嫌になるときは?
→「人の気持ち」というものを全く理解しない人がいるときは?
→安談を、「新興宗教」や「癒しセミナー」や「占い」や「習熟していないカウンセリング」と混同したときは?

Q.経済的な問題を抱えたときは?

A.経済的な困難から、十分な安談が受けられないのは、非常に残念です。弊社は、すぐに奨学金制度や延納制度を利用してもらいます。

Q.安談料が高いと感じたときは?

A.もちろん、高いと仰っていただくのはかまいません。高い料金を払っていただくことをありがたく思っています。ただ、話を聞くことによってもたらされる効果については、料金に見合うと弊社では考えていますので、高い割には効果が少ないお考えになるようでしたら、無理に安談を受ける必要はないでしょう。

Q.安談に関わる人々の統一が図れないとき、すなわち、安談を受ける際に、関わる人の思いがまちまちで、お互いが気持ちよくなれないときは?

A.安談に対する認識の仕方をよく話し合い、自分のできることだけを無理しないで実行する。または、安談手を変えてみる。それでもうまくいかないときは、安談を休止する。とくに、夫婦の間で意見の食い違いが見られるとき、その間にはさまれた子どもは、たいへんな思いをするので、安談を進める上で、「間」には充分注意が必要です。

Q.安談手に嫉妬を感じるときは?

A.安談手はうなずくだけではないのです。また、どんなことでも理解しようとつとめているので、どうしてそんなによく分かるのか疑問を持たれることがあります。安談手は頭の中にいろいろな仮説を立てて話を聞いているので、安談に来られるひとより、たくさんの状況を想像しています。だから、あまりに安談手の分かりがいいと、かえって、こんなに分かって安談手っていいなあといううらやましさが出てきたり、ひとのことより自分のことを分かって欲しいというやっかみが出てきたりします。そういうときは、自分が安談手に嫉妬を感じているとはっきりおっしゃってください。それによって、安談の方向が吟味されなおされますし、そう言われることで、安談手も気がつくことが出てきます。

Q.安談がいつまで続くか不安に思ったときは?

A.これもそのまま仰っていただいて結構です。安談の終結は、安談手と相談者の間で決められるのが通常ですが、安談手の方から、少し間隔をあけてみますかと提案され、その通りにして終結するケースもありますし、逆に相談者の方から、もう少し数を増やしてほしいという提案を受けて終結が早まったケースもあります。ずっと続くということはありませんので、そのことについて安談で話し合ってみることが大事です。

Q.始めてもすぐに状況がよくならないときは?

A.安談を始めたばかりのとき、状況が悪化することがああります。それは、安談が開始されたとき、たいていの場合、状況が下降線になっていることが多く、すぐに体勢を立て直すことは困難だからです。言いかえれば、そのぐらい大きくこじれて、どうにもならなくなって、はじめて相談に来るとも言えます。始めたばかりの状況を見て、安談の効果がないと判断するのは早急です。むしろ、時間がかかることを理解した上で、じっくりと問題に取り組もうとするとき、本質的なことに気がつくことが多いと言えます。相談にいらして、あせる気持ちはよく分かっていますので、中断したくなるときは、どうしてすぐによくならないのかを考えてもらいます。それは、ひとの気持ちが思い通りにならない、あるいは、ゆっくりではあるが少しずつ良くなっていることが分かるのに時間がかかるとも言えます。いったん、実感をし始めると、安談がふたたび重要性を帯びてきます。

Q.安談がつらくなって嫌になるときは?

A.つらい、つらいと思い続けていることに慣れていると、つらくなったら嫌だから、安談もやめてしまおうと思うものです。こういうひとは、たいてい、同じ気持ちを繰り返し感じるような習慣がついています。繰り返し感じるというのは、また同じ気持ちになるかもしれないという不安があるからです。二度とこういうことは起きないと思えないので、苦しんでいるのです。もしかしたら明日は違う気持ちかもしれないと思えないのです。それは、「間がとれない」ということにも通じます。嫌な気持ちがいつまでも続くことがないことが分かると、安心してつらいことにも耐えられるようになります。

Q.「人の気持ち」というものを全く理解しないひとがいるときは?

A.今までわずかですが、人の気持ちが分からない人がいました。とても立派な職業についていても、すばらしい学歴を持っていても、情緒の存在を認めない人がいます。たいていの場合、そういう人は、権力をもって、自分の正論をかざしたり、弱いものをばかにしたりしていますので、周りの人は、とても苦労しています。気持ちを考えてこなかったのは、考える機会がなかったか、考える必要がなかったか、考えていたら今の存在がなかったからでしょう。 安談の場においては、人の気持ちをできるだけ理解してもらうようにつとめますが、これは非常に基本的な部分なので、どうしても理解してもらえないときには、安談を中止するときがあります。

Q.安談を、新興宗教や癒しセミナーや占いや習熟していないカウンセリングと混同したときは?

A.隣接した業界を非難するつもりはまったくありません。ただ、教祖を信じないからだめだとおどされ続けていたり、占いに頼るあまりに自分で考えられなくなっていたり、治るから大丈夫とその気にさせられて多額の金品を徴収されたりしている相談者が増えています。あえて言うと、人の相談に軽く乗ってくる相手には気をつけてください。どんなに親身になっているといっても、素人には限界があります。ほんとうに親身になるのは、文字通り親だけです。安談手は親の代わりをしているわけではありませんし、相談者の親を非難することもありません。ただ、親に対する気持ちをよく理解することで、相談者が安心して、自分の親と自分との関係を見つめ直すことができるようになります。新興宗教や癒しセミナーの中には、一見親代わりのような親密さや、すぐによくなるという巧みな手口を持つものがありますので、その点安談は、相談者と一緒にじっくり問題と向き合うところが大きく異なります。

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