野次馬

実は、この写真を写した場所に、たくさんの人が集まって、同じほうを見ていました。そのたくさんの人のほうを写したかったのですが、、、、、
渋谷の松涛というところで起きた、温泉施設大爆発事故の現場です。見えている路地のもうひとつ裏側になるので、直接現場が写し出されているのではありません。
とにかく、場所は東急本店のすぐ近く、ふだんから大勢の人が行きかう場所ですから、きっと爆発が起きたときもたいへんな人だかりであったでしょう。
ただ、集まっている人たちの表情や態度には辟易しました。「ここからじゃ、みえないな」「もっと奥に行けないのか」「現場が見たいんだよな」と、にやついている人もいれば、面白半分に集まっているような人もいました。
爪楊枝を口にして能書きを言っている人。女子高生と手をつないでデート気分でいる人。取材に来ているテレビクルーに自分が写りたそうな人。携帯電話で写真を撮る人(私もそのひとり)などなど。
手塚治虫のマンガに、何か、火事やトラブルが起きたときに、その事件に集まってきた取り巻きの中に、かならず、二本足で立って手をたたいていたり、鼻から息を強く吹き出したりしている馬がいることを思い出しました(ほんとうの馬には気の毒ですが)。
「品格」という言葉が最近もてはやされていますが、「想像力が欠如している人には、少なくとも、品格はない」と言えると私は思います。
今年も夏の終わりに、コロキアム(教育支援施設)では、河口湖で合宿があります。いつもは、昼食後、子どもたち(コロキアムではCPと呼ぶ)に、シエスタといって、ラテン系の国で採用されている午睡休憩を2時間とらせているのですが、今年は、呼び名を変えるか、合宿初日のシエスタで黙祷をささげたいと思います。
事故に見舞われた人たちのご冥福を心よりお祈りいたします。







